歴史と沿革




当時の興りは、今よりさかのぼること四百有余年、天正二年(1574年)廖外尊廊大和尚(ろうがいそんろうだいおしょう)が今の地を開拓し、庵に住したのが始まりであると伝えられています。
その後、現在の興福寺として開山されたのは永平寺16世の法孫智外誾察(ちがいけんさつ)大和尚の時であり、地元の侍大将原川伝右衛門氏の寄進により建立されたものであると伝えられています。

また当本堂に残る源氏物語を描いた大屏風は、五百年以上前に住吉派の画家によって描かれたものであると伝えられています。
昭和5年に改築された木造の本堂には彫刻や丸柱が残り、当時の建築様式が偲ばれます。また古くからの漁村である土地柄もあり、漁祈祷や金物除けの御札を求めに訪れる船主の人々もあとを絶ちません。
なお、八月の地蔵盆前後の日曜日には地蔵尊の大祭が行われ、門前の人々で賑わいます。